京都ドイツ文化センター
[ゲーテ・インスティテュート]


京都ドイツ文化センター ゲーテ・インスティテュートは、第二次世界大戦後にドイツ連邦共和国が信頼の回復と確立を目指し、対外的にドイツ文化を紹介するため設立した公的施設である。日本だけに限らず、南米諸国、北アメリカ、東欧、西欧、アフリカ諸国にも設置され、ドイツの諸外国との文化的交流の役割を果たしている。日本には、関西のほかに東京にもゲーテ・インスティテュートがある。
 京都ドイツ文化センターは、一連のゲーテ・インスティテュートの運営方針に従って、ドイツ語文献の紹介や貸し出しを行う図書館としての機能するほか、ドイツ語習得のための講座開設や、その他学術会議、シンポジウムなどを開催など、多くの文化的事業を展開している。 図書の貸し出しは、一度住所などを登録して貸し出しカードを作成すれば、原則として制限はまったくない。またドイツ語の会話、文法クラスは、週二回の授業で、およそ3ヶ月のコースが、初級、中級、上級とレベルに応じて開設されている。さらに会話、文法のクラスに加えて、映画を見ながら、ドイツ語を学んだり、ヘッセの小説を読みながらドイツ文化を理解することを目的とするクラスが併設されたりと、受講生の多様な要求に応えている。
 なお、京都ドイツ文化センターは、特に左翼思想の持ち主の著作を多く収蔵していることで知られ、一時はドイツ国内で問題となったこともある。実際、ハーバーマス、ホネット、ホルクハイマー、アドルノの全集など、フランクフルト学派と呼ばれる左翼の哲学者の著作、解説書の類は充実している。



(藤森 よい子)

(補足)
 関西ドイツ文化センターが2003年に京都ドイツ文化センターと大阪ドイツ文化センターに分かれ、京都にあった施設がそのまま京都ドイツ文化センターとなりました。上記の説明は、関西ドイツ文化センターだった頃に書かれたものであり、改称にともなって「関西」の部分を機械的に「京都」に改めました。

(2004.3.24/吉田 尚)



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